日本の中古車にオイルマネーが殺到?
私の祖父は車好きで、金のない若い頃の写真を見たら、ロールスロイスの前でまるで自分の車のように振舞っているのが可笑しかった。
私自身、車に乗らないが、道端でクラシックカーや高級車が走っているとつい目で追ってしまう。祖父の車への愛情が少し受け継がれているのだと思う。
そんな訳で今日は車の話。
ニュースでは1989年製のR32型GT-Rは、映画やレースで活躍するなど、元々アメリカでも人気であった。しかし、中古車輸入を規制する通称「25年ルール」があった為、日本だけで発売されたR32型GT-Rを輸入出来ないでいた。それが3年前から解除された影響で高騰している、というのがニュースの趣旨だ。
ただ、人気高騰の理由はこれだけではない。アメリカでは堅実な投資先としてクラシックカー全体が人気なのだ。
原油先物相場が下がり続けているのは、バブルが崩壊したのだ、という考え方がある。
行き場を失ったマネーがいろいろな影響を与えており、持っているだけで価値が上がるクラシックカーは投資先として格好な対象となったようだ。
R32型GT-Rがアメリカへ流出してしまい、愛好家が育ちづらい環境になってしまう事が危惧されている。
祖父は家族にも呆れられるほど、湯水のように車へ費やしてしまう人だった。小金が入ると家族と相談なしに其れなりに高い車を買ってしまうような人だった。
それでも祖父は未だに家族の中心だ。趣味と家族の両立は難しいと良く言われるけれど、祖父は車への愛情と家族への愛情をうまくコントロール出来る人なのだと思う。私もいずれそうなりたい。